認定看護師への道と資格取得後の役割り

認定看護師は、特定の分野において高度な知識や技術を持つ看護のスペシャリストともいえる存在です。
認定看護師審査を受けなければならないので、そのためには実務経験が通算5年以上必要あり、5年のうち3年以上は希望する認定看護分野での経験が必要になります。
また、5年の実務経験を終えた後は、認定看護師の教育機関で半年間、決められた時間の教育課程を修了しなければなりません。
認定看護師になるための授業は、平日の昼間に行われたり、週末に開講されることがあります。
したがって、働きながら学ぶことは難しく、休職をするか職場の協力がなければ難しいでしょう。

ちなみに、認定看護師は、特定の分野におけるスペシャリストともいえる存在ですが、どのような分野があるのかはあまり知られていません。
しかし、実は救急看護や訪問看護、小児救急医療看護をはじめ、感染管理やがん性疼痛看護、慢性呼吸器疾患看護など、トータル20以上の分野があります。
このような多岐にわたる特定分野がある背景には、それぞれに専門的な知識と技術を必要としている人がいるということが挙げられます。
そのため、認定看護師は、これらの分野において、ほかの看護師の指導をしたり、技術や知識に関する相談にのるといった役割も担います。

しかも、人材育成につながる専門分野の指導は、看護の現場だけでなく、院内の勉強会や院外セミナーなど幅広く、医師をはじめ、他業種とも共同で行うことも少なくありません。
ですから、認定看護師になることは容易ではなく、長期にわたるため、自分のキャリアプランをしっかり立てた上で挑戦することが重要です。